木は生きている
切り倒され、製材され、製品となってからも、木は生きています。
出雲弁で、『きこな』という言葉があります。
『あの人は、ほんとに“きこな”人だ』などと使い、簡単に言えば自分を曲げない人、固い人のことですが、実は、“きこな”の語源は木にあるようです。木と木が互いに組み合いねじれ固まると、非常に頑固な結合になります。押しても引いても動かない、そういう状態を『木こな』と言います。単に頑固なばかりでなく、動じないという信頼性があるのです。
木が少しも狂わなかったら、決して強固な建物はできないでしょう。それをうまく利用することで、逆に、強固な『木こな』建物が出来上がり、木を生かした使い方となるのです。
注)これは未乾燥材が良いと言っている訳ではありません。
別項、乾燥にて。
2021-01-19 11:11:09
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