土台・大引・通し柱
土台
軸組みの最下部にある建物の荷重を受ける部材。
土台には耐久性があって腐りにくい、クリ、ヒバ、檜などの心材を用い、(耐腐朽性が高いのは心材部分のみであり、檜などでも白太部分は腐りやすい)断面もできるだけ大きくとりたい。この辺りでは以前はよく、セランガンバツなども使われた。
大引
1階床の根太を受ける角材のこと。3尺ごとに、3寸角程度の材を用いる。
通し柱
1、2階を貫いている柱。仕口の部分は断面欠損が大きくなりがちなので、加工方法に気をつけねばならない。
最近では、金物至上主義?のようになり、理屈に合わない軸組みでも、金物の力伝達にまかせて、納めているのを見かける。
通し柱を多く入れたからといって、必ずしも建物が強くなるというわけではないが、むしろ、通りの良く通った建物というのは、それだけ力学的に見て、力の伝達が素直な軸組みに考えられているということが重要である。
2021-01-19 11:32:59
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