本梁・小屋梁
本梁
妻梁より内側に位置する材。小屋束から伝わる垂直荷重を受ける。
最近では角材が使われることも多いが、上端にムクリのある、松丸太もよく使われ、組み方により『上木』と『下木』がある。(太鼓や八面取にするのは、墨付けを容易にするためと、もうひとつ重要な、木に水分をこもらせないようにするため。白太のついた丸太には水分がこもり、腐れに弱くなる。土場に丸太と製材した角材を放置しておくと、明かに丸太の方が早く腐る。ちなみに、磨き丸太もよく使われるが、手間の面からも、太鼓がローコスト!)また、本梁は部屋の間境に置き、回転力がおきないよう、桁間に通り良く組んでいきたい。
小屋梁
妻梁と本梁の上に位置する。上に行くにつれ、二の小屋、三の小屋・・・と呼ぶ。
古民家などをみると、念入りに四の小屋辺りまで組まれている物もある。小屋梁は、束が長くなり過ぎないように、また屋根の水平剛性を保つよう組まれており、正しい和小屋の組み方であれば、束を上下通すため荷重は、ほば受けない。
ただ、最近はコスト削減のためせいぜい組まれても二の小屋までだが、軸組み表しの設計であればその意匠性の面、構造の美しさからも、しっかりと組みたい。
2021-01-19 11:50:24
コメント(0)