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私の家は四代前の斧次郎が木挽を始め、今に至ります。今でも正月には太子さん祭りをします。太子さんとは聖徳太子のことで木を扱う職人の神様です。大鋸(おが)と斧と曲尺を床の間に飾り、御神酒、祝餅を供え輪じめを掛けます。また、力祝いと言って三方(さんぽう)に米一升、力餅、その上におひねりを供えます。力餅には力が出るようにと飾り昆布で鉢巻をします。神棚、えびすさん、仏壇には門松を、男松は向かって右に女松は左に供えます。二日の朝は挽始めです。工場内を塩と御神酒で清め製材します。直会(なおらい)の後祝儀を出して一年の始まりです。今年は良い年でありますように。
(大鋸は縦挽鋸で、その挽くずをおがくずと言います。神奈川県の削ろう会では林以一氏(木挽職)が刃渡り二尺の大鋸で楠を挽き、あたりには何とも言えない芳香が漂いました。私は祖父の用いた尺八寸の大鋸を、名古屋の酒井淳一氏(鋸目立職)に目立をお願いし、いつでも使える状態で飾っています。)
2021-01-18 09:34:53
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