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昔、私の父は、『木』と『カネ(鉄)』が非常に相性が悪いと言うことを『木とカネはブツ(御陀仏)だ』といい、また、不都合、不合理なことを『木にカネをつぐようなもんだ』などと表現しました。
当然、『木』と『鉄』は全く異質であり、木は湿度により、鉄は温度により伸縮を繰り返します。鉄が結露しますと、その水分が木を傷め、木のアクが鉄を傷めます。ですから、昔の人たちは『木』と『鉄』を合わせることを大変嫌っていたのです。
かつて西岡 常一棟梁(法隆寺大工)は、薬師寺金堂再建の折、金物を使う、使わないで学者と大論争を展開しました。西岡棟梁は、鉄よりも遥かに『木』の方を信頼していました。それは、木材は鉄よりも遥かに劣化スピードが遅いからなのです。
ところで、近年、次々と新しい建築工法が誕生しております。それらの多くは、金物を使用した工法です。数年前、私は認定機関の方々に質問をしました。
『新工法の劣化スピードについては、どのように検証していますか?』その回答は、『劣化スピードについては、特別検証していません』
木の語り部通信第六回(2月15日更新)記載のホワイトウッドの集成柱も、金物も、一体何年持つと言うのでしょうか?
2021-01-18 10:36:02
第10回 木とカネはブツだ | コメント(0)
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