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一般に、建物の強度というと、主に力学的強度のことを言います。しかし、建物で重要なことは、一時的な強度よりも、耐久性がいかにあるか、つまり強度の劣化がいかに遅いかということです。コンクリートで50年、厚さ1.2mm~3.2mmの軽量鉄骨は、何年持つというのでしょうか。
木も金具で緊結したり、パネル化して面(壁)で支えることは、劣化スピードを早めることとなります。木は露して呼吸させることが何より大切です。合板で囲うことは息を止め、木の大きな支障になります。また、柱の見えない大壁工法は、土台も柱も結露でふけていきます。
木には腐れに強い木と、弱い木があり、ホワイトウッド・レッドウッド(北欧産・集成材)、SPF(北アメリカ、カナダ産・2×4部材)、赤松(ヨーロッパ産・ログハウス材)などは、シロアリや腐れに弱く、湿気の多い日本の風土に会わない木です。
木挽・大工・左官など日本伝統の職人が、最も腐心し工夫を凝らしたことは、実は、いかにして劣化スピードを抑え、長持ちさせるかということだったのです。
2021-01-18 10:49:19
第15回 劣化スピード | コメント(0)
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