フローリング材の種類

フローリング材には素材以外に天然・人工木による違いがあります。天然と人工では特徴やメリットが異なるため、慎重に比較したうえでの使用が大切です。

フローリング材の主な種類は以下のとおりです。

無垢フローリング

天然の木材のみを使用したフローリングです。100％天然木材のため温かい質感があり、木材本来の温もりを味わえます。合板フローリングと比較して価格がやや高い反面、自然に近い空間を演出できる点がおすすめポイントです。

合板フローリング

カットした複数の木材を張り合わせたフローリングです。表面に天然木材を張りつけたタイプや木目をプリントしたタイプなど、様々なバリエーションが用意されています。

無垢フローリングのような自然に近い質感は得られませんが、価格は全般的に安く、新築住宅やリフォームのコストを抑えられる点が大きなメリットです。

木材フローリングの特徴1：スギ

スギは日本人にとってポピュラーな木材の一つであり、古くは室町時代から建築や修理用資材として用いられてきました。国内での分布が幅広く植林面積も人工森林の中では最も広いため、比較的安価で調達できます。

そのうえ、保温性・断熱性が非常に高く、フローリングとして利用すれば冬でも裸足で歩けるほどの温かさを実感できます。小さな傷であれば、表面を軽く削ることで修復可能です。

木材フローリングの特徴2：ヒノキ

ヒノキはスギと並び、日本人に古くから親しまれている素材です。スギよりも強度が高く抗菌性があるため、一般家庭のフローリング材として適しています。

さらに、フローリング材として配置するだけでフィトンチッドによるリラクゼーション効果が得られるのもおすすめポイントです。腐食に強いため、フローリング材として長い期間にわたり使用できます。

木材フローリングの特徴3：マツ

日本人にとって馴染み深い木材です。マツの中でも赤松は高級素材とされており、耐久性・耐水性ともに優れている点で重宝されています。

材質は柔らかい反面、頑丈さは十分にあり、伝統的な建築資材として重宝されてきました。樹脂が多いため艶による経年変化が楽しめるのも特徴です。

木材フローリングの特徴4：桐

桐は古くからタンスなどの家具に使われ、軽くて弾力性がある、火や水に強い、防腐・防虫性が高いなどの優れたメリットがあります。

他の木材に比べて柔らかく、足裏の感触が良いのが桐の特徴です。熱伝導率が低いため夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。また、滑りにくく転んでも怪我をしにくいため、バリアフリーの床材にも最適です。

フローリング材には無垢フローリングがおすすめ

フローリングで自然に近い質感を楽しむなら、無垢フローリングがおすすめです。無垢フローリングは天然木材を100％使用しているため、木材本来の温もりが保たれており、木目や色合いなど微妙な経年変化による味わい深さを実感できます。

また、無垢フローリングであれば木材そのものの保温性・耐久性を利用できるため、同じ素材を長い期間にわたって利用可能です。