塗装方法の種類

板の塗装には、主にオイル・ウレタン・液体ガラス・セラウッド・UVの5種類があります。各塗装の詳細は以下のとおりです。

オイル塗装

リーズナブルなコストで板のねじれ・割れを防ぎたいときに最適な塗装です。植物由来のオイルを染み込ませて表面を保護し、木本来の質感や香りをそのままに耐久性を高めます。完全コーティングではないため汚れや傷がつきやすいですが、簡単なメンテナンスで修復可能です。また、オイルは時間の経過とともに揮発しますので、塗膜が薄れてきたら塗り直さなければなりません。修復や塗り直しの手間はありますが、木の質感を大切にしたいときにぴったりです。

ウレタン塗装

プラスチック樹脂系のウレタン樹脂を使い、表面をコーティングする塗装方法です。家具塗装で用いられることが多く、代表的な技法として広く知られています。表面がコーティングしてあるため耐水性があり、水分をこぼしたとしても現状復帰しやすいのが魅力です。

ただし、コーティングしてある分、木本来の素朴な雰囲気が損なわれることがあります。木の質感も残したい場合は、一気に塗装を行う量産品ではなく、熟練の職人によって丁寧に塗装された製品を選ぶとよいでしょう。技術の高い職人なら、木の質感を残しながらもしっかりとした強度を備えた状態へと仕上げてくれます。

UV塗装

紫外線硬化塗料で塗膜を作り、表面をコーティングする技法です。鏡のような透明感があり、都会的な印象に仕上がります。ただし、木材ならではの温かみが損なわれやすく、無垢材の家具に用いられることはあまりありません。

塗装後はどのように変化する？

どの塗装を施した場合も、無塗装の状態と比べると木目が浮かびやすくなり、見た目に変化が現れます。変わっていく様子を楽しむのも塗装後の楽しみの一つです。