そもそもテーブル天板とは

テーブル天板は、カウンターやキャビネット、テーブルの一番上の部分に取り付ける広い板です。実際に物を乗せたり作業をしたりする部分のため傷や汚れがつきやすく、耐久性が高い素材を選ぶことで長期間にわたって使用できます。また、気に入った色合いや木目を選ぶことで愛着が湧き、長く愛用いただけるでしょう。

通常の天板はタイルやステンレスなどいくつかの素材が用意されていますが、テーブル天板の場合はお手入れのしやすさから木材を使用するのが主流です。部屋の雰囲気に合った木材でテーブル天板を作れば、いつもの室内をよりおしゃれに演出できます。

テーブル天板の選び方

テーブル天板選びでは素材や耐久性、メンテナンス性が重要です。こちらでは具体的なチェックポイントを解説します。

部屋の雰囲気に合わせる

部屋の雰囲気との調和性も大切です。テーブル天板は室内でもメインの家具になりやすく、部屋全体の雰囲気を大きく左右します。

例えば、グレーや黒など落ち着いた色で統一された室内であれば、シックな木目調の天板がマッチします。お部屋のコンセプトを考慮した天板選びが重要です。

お手入れのしやすさを考える

テーブル天板は食事や仕事、雑談など、1日のうちで多くの時間を過ごす場所です。そのため知らないうちに傷や汚れがつきやすく、お手入れにどうしても時間がかかります。

メンテナンス性であればオイル塗装がおすすめです。使い始めはシミや汚れに注意が必要ですが、時間とともにエイジングが進み、とても良い雰囲気を作り出すようになります。また、比較的自分でもメンテナンスが容易で、お手入れの楽しみも増していきます。

耐久性を確認

汚れのつきやすさだけでなく、耐久性もテーブル天板選びでは無視できません。一枚板のテーブル天板を食卓として利用する場合、熱い飲み物や鍋を置くことで天板が変質してしまう可能性がありますので、注意が必要です。

テーブル天板に利用しやすい木材

テーブル天板には幅広い木材を使用できますが、その中でも特におすすめの素材を解説します。

スギ材

国内での分布が幅広く、馴染みのある木材の代表格です。内部の空気層が多いため保温効果が高く、1年を通して木材らしい温もりが味わえます。年輪が徐々に味わい深く経年変化していくため、木目や節の美しさ、温もりのある風合いを楽しみたい方にぴったりです。
ポピュラーな木材のため安価で調達でき、手軽なDIYとしてもおすすめです。ただし、柔らかいため傷がつきやすいデメリットもあります。

松材

松の木から作られる木材です。木目が美しく、経年変化によりあめ色に変化し、節のまわりにはキラキラとした模様が出やすくなります。
温かみやナチュラルな雰囲気が好きな方におすすめです。硬さはスギと広葉樹の中間程度で、柔らかく傷つきやすいため取り扱いに注意しましょう。

広葉樹

広葉樹は耐久性が高く傷がつきにくいため、テーブル天板に最適です。様々な種類があり、人気の木材として以下が挙げられます。

＜ケヤキ＞

耐久性や耐水性に優れ、くっきりとした美しい木目が特徴です。

＜タモ＞

ナチュラルな木の色と均一な木目、なめらかな肌触りが魅力です。

＜ブラックウォールナット＞

高級感あふれる独特の風合いと落ち着いた色味で、高い人気を誇ります。

＜クス＞

印象的な流れる木目と優しい色味が特徴で、防虫効果もあります。